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1.家賃を滞納する人の言い分

 アパートや貸家に入居した場合、最小限のルールは家賃を期日まで払うことです。
大多数の入居者は毎月期日までに払っていただけるのですが、多くの人の中には期日まで払わない人もいます。

 ある日、大家さんから電話がありました。
「久しぶりに記帳したんだけど、一人10カ月分家賃がたまっている。」とのこと。

今まで見過ごしてきた大家さんのことも困りますが、とにかく入居者の所へ行きました。

某月某日
私「10カ月分家賃を振り込んでないので、振り込んで下さい。」
入居者「振り込んでいるはず。家族でないと分からない。」
私「振込書の控えを確認させて下さい。」
入居者「家族に聞いて、後で見せる。」

某月某日
私「振込書の控えを見せて下さい」
入居者「自動引き落としになって、払っているはず」
私「確認しますから、その銀行名支店名と口座名義口座番号を教えて下さい。」
入居者「通帳は家族が持っていて、今は分からない。後で連絡する」

某月某日
私「自動引き落としの口座番号を教えて下さい。」
入居者「自動引き落としになっていると思ったが、勘違いでした。」
私「滞納分を現金で払って下さい。」
入居者「申し訳なかった。**日に払う。」

某月**日
私「約束の日なので、払って下さい。」
入居者「銀行に行く暇が無くて」

某月某日
入居者「出張していて」

某月某日
入居者「この小切手が換金になれば」

某月某日
入居者「オレを信用できないのか」

 最終的には、当社の滞納者対応手順書に従い処理を進め、全額回収しました。
長期間と忍耐力を要する案件でした。



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