[戻る]




3.借りている家の天井から雨漏りが

 一軒家を借りている人から、雨漏りのクレームです。
といっても希なケースではありません。一年に一回くらいはあるように思います。 ここでは二階の窓の上とか、平家の天井とかに水が滴る場合に限ります。

 この場合、雨の滲入口は屋根か外の壁と言うことになります。大家さんに何とかしてくれと取り次ぐだけでは、問題が解決しません。別に大家さんは困るわけでないので、そんなに早く大工さんを手配してくれるとは限らないからです。

 そこで、私達はすぐ現場を見に行きます。大家さんに代わって「すぐ行く」のは、大切なことと考えています。その後の問題解決が変わってくるからです。ここで伝えたいことは、クレーム処理論はありません。

 水の滲み入った屋根の箇所と、水の滲み出た天井の位置が、離れていることが多いのです。
水は滲み入りやすい所から入り、滲み出しやすい所からでます。場合によっては部屋の反対側の屋根から滲入している場合もあるのです。

 この滲入箇所を見分けるのは結構難しいのです。
天井裏を覗いても、既に滲入経路が乾いていることが多く、確認できません。屋根裏は結構気温が高く、乾燥しやすいから。

 私の知り合いに建築設計専門業者がいます。この人は、外をぐるりと見回すだけで滲入口を特定します。まあ、すごいもんです。隠れて見えない部分を、透視するかのように。
 私では特定できない場合、この人に現場を見てもらうことにしています。

 場所さえ特定できれば、住宅の雨漏り修理はそんなに難しいものではありません。もっとも、トタンが腐食している場合は別ですが。



BACK不動産よもやま話NEXT





ご意見ご感想は daiti@jeans.ocn.ne.jp までよろしくお願いします。