電気が供給されはじめた当時、一般の賃貸住宅の皆さんは石油ランプの生活でした。自分の家にも電気を引き込みたいと思った入居者は電力会社へ工事を申し込んだものと推測します。
プロパンであれ都市ガスであれ供給され始めた当時は、世間一般は炭や練炭等で煮炊きをしていた生活です。ガスを使いたいと思った入居者は、ガス会社へ工事を申し込んだものと推測します。
余りに古いことで私はよくわかりませんが、もし違っていた場合はお詫びします。
一般に普及していない設備を導入する場合、費用負担を含め借り主の負担になるのが世間の了解事項と思うのです。
いまや、電気の供給やガスの供給は余りに一般的なことで、電気の配電設備やガスの配管設備は住宅に必要不可欠な性能であり、この設備のない住宅に入居することは特殊な事情がある場合以外考えられません。
電気やガスといった一般に普及し利用されている設備は、負担を含め貸主が準備するのが世間の了解事項と思います。
それでは、電話の引き込みはどうでしょう。ケーブルテレビはどうでしょう。光ファイバーはどうでしょう。一般に普及し利用されているかどうかが、分かれ目になると思います。
「人によって」住宅に不要な設備も生じています。
最近、固定電話を持たない単身世帯も多くなり、人によっては電話配線を必要設備と考えない方もいるかもしれません。
しかし、「人によって」ではなく「世間一般」に判断されるものと思います。
住宅設備が生活に必要かどうかで、貸主が設備すべき設備かどうかが判断されるものと思います。そして、それは時代とともに変化し、世間が判断することなのでしょう。
さて、屋外TVアンテナについては皆さんどう考えますか。BSアンテナはいかがですが。
主な社会の情報入手や娯楽の媒体が、紙面情報からラジオとなり、ラジオからテレビとなって久しい社会です。一家に一台のテレビが、一人に一台になったといわれるほど普及しています。
テレビは生活に必要ない、という方はごくごくまれなのではないでしょうか。
多少映りが悪くても卓上アンテナで十分、という方もまれになったのではないでしょうか。
話題の大家さんと入居者の件は、協議の上で解決しました。
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