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7.古いアパートでガスの臭い

 大家さんが関西に住んでいるため、管理を引き受けているアパートがあります。
昭和47年に建てられた古い木造アパートです。世帯数は8戸です。

 ある日、入居者から「ガスのにおいがする」という連絡がありました。
漏水も大変困るのですが、ガス漏れと漏電は目に見えないだけに、困ります。
ガスは火災と中毒事故の危険があり、直ちに危険を除く必要があります。

 直ちにガス局に電話して、点検と修繕を依頼しました。
その結果、道路から建物に引き込む間のガス管に、腐食があり漏れたていました。
地中に漏れだしたガスが、地面の隙間を伝い建物内に漏出したようです。
量は大したことがなかったのですが、危険きわまりないことは確かです。

 「老朽による腐食」といっても、住んでいる人にとっては不安です。
管理している我々としても、住宅の安全は第一です。
しかし、一度引き込みした地中設備の点検や定期交換は、実際やっていないのが
実状です。

 もし、ガス臭いと言うことがあれば、大家さんや仲介した宅地建物取引業者に直ちに
連絡する必要があります。
もし、連絡が取れない場合は、直ちにガス事業者への連絡をして下さい。
土曜や日曜日でも受付をし、緊急工事をしてもらえます。
何しろ命にかかわることですから、自分でできる緊急連絡をためらう必要はありません。

 自分で連絡をした場合、「修繕費はどうなるんだ」と不安があると思います。
これは法律上も契約上も大家さんが払わなければなりません。
通常の常識人なら感謝してくれるはずです。

 だだ、時折よくわからない人もいるので困ります。
しかし、大家さんや仲介宅地建物取引業者へ連絡したが、連絡がとれなかった場合、
緊急を要する手配を大家さんに代わって行うわけです。
多少の手間や心配があっても、自分のことを守るのにためらいは禁物と思います。



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