「カードローンの返済のために、カードローンで補った」という前回のお話の続きです。
ボーナスが減額となってから2年後のボーナス返済月がやってきました。
ボーナスは依然回復していません。 この夫婦は、不足額をカードローンから借りて住宅ローンのボーナス返済にあてる他ないのです。
そして、カードローン返済額は7万円を越えています。
もはや、家計でやりくりできない金額です。仮に、次のボーナスが増えたとしても。
もう、このお話をご覧の皆様なら結末はおわかりと思います。自力で解決はできなくなるのにそんな時間はかかりません。
実は、「家計のやりくり」は錯覚だったのです。人様のお金で人様に返しているのですから。自分のお金を人様に返すのとは、根本的な違いがあります。そのときは、あまり痛みを感じないのです。しかし、あとでまとめて苦しみが襲ってきます。
決して、カードローンが良いとか悪いとかをいうものでありません。
ローンの返済のため別のローンを組むと、ほとんどの場合は残高と月々の返済額が増えます。はじめの1年間は「次第に」増えますが、2年目になったとたん「急激」に増え、2年目を過ぎる頃に本当に苦しむことになることが多いようです。
返済資金の手当てのために、別のローンを組む。
破綻の方程式に迷い込むことに他なりません。
「ボーナスが減って住宅ローンが払えない私は、どうしたらいいの?」
「よもやま」では、たとえ一般論としても「解決策」を示さないこととしています。
個々の案件により事情が異なり、一般論はあり得ないと思っています。
皆様のご理解を賜りたいと思います。
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