「安藤さんに住宅の売却を頼むと、ネット上に全部写真の公開するんですか？」と聞かれたことがあります。

　そんなことはありません。売却行程予定という文書を依頼者に提出し、「ネット上にこのような写真を掲載します」と説明の上で所有者依頼者の承諾を求めています。特に居住中で売却を希望される方には、具体的にどのような写真が掲載されるかも含め説明し了解を求めています。

さて、私がページ上にできるだけの写真や図形情報を掲載するのは「依頼者のためにできるだけの広報を行い、早期の安全な売買を目指す」目的があることは言うまでもありません。

ご覧になった方は現地に行かなくともかなり正確なイメージを持つことができます。また、文字情報では検討すらしないものが、画像情報を持つことで検討対象になることが考えられます。

たとえばＡ町に中古住宅があるとします。文字情報はこれだけです。Ｂ町またはＣ町に更地を探している方は、この文字情報では検討対象にならないかもしれません。ところで、Ａ町はかなりの広がりがあり、中古住宅の所在はＣ町にほど近いところであることが案内図情報でイメージできました。また、間取りは希望する条件を備えています。外観や内部の写真から今まで自分がみた中古住宅とは異なり手入れが行き届いたもので、ここに自分たちが住んだ場合の日常生活をイメージできます。

つまり、画像情報を積極的に公開することで、文字情報では検討対象外のものが検討対象になることが期待できます。

表現はおかしいですが、「Ａ町に中古住宅を探している一般消費者」が直接の需要層だったのが「ＢまたはＣ町に更地を探している一般消費者」まで間接的に需要層が広がるのだと思います。
需要層が広がることで、より多くの購入検討者へ情報を発信することができるとともに、早期の売却に資することができると考えます。

このことで、「依頼者のためにできるだけの広報を行い、早期の安全な売買を目指す」目的を果たそうとしています。

また別の目的を持っています。不動産（特に住宅や宅地）の価格の信頼を一般消費者の皆様にもって戴くことです。

この話題は次回に続けます。