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22.屋根から雪の固まりが車を直撃−3

 法律上の話はともかく、「自分の生命と財産は自分で守る」という気持を持って戴いた上で、実際にあったケースをお話しします。

 4世帯のアパートのケースです。敷地が狭く、駐車スペースは4台です。敷地が狭いため、駐車区画は建物ぎりぎりに設定されていました。家賃の他、駐車料も支払うことになっています。駐車料金は、3000円くらいと記憶しています。駐車区画がこの通り限定され、指定されています。
 そして、フロントガラスを直撃したケースです。大家さんと入居者との交渉は難航を極めました。
法律上はともかく、駐車料を頂戴し、駐車区画を指定したため、たまたま指定を受けた車が被害にあったのです。他の車は大丈夫でした。危険を避ける敷地余裕がないケースです。

 同じく、4世帯のアパートのケースです。敷地が比較的広く、駐車区画も余裕があります。落雪する場所に停めなくても、少し移動すれば大丈夫でした。駐車料は別に頂戴する契約ではなく、駐車区画を指定し、入居者同士の公平を図っていました。
 入居者は落ちるとは思わなかった、と言いますが気がついていたことも考えられます。幸い、ボンネットに軽微な傷で、修理代も安くすみました。

 最後は、一軒家です。駐車場に何台停めることができる等の約束はありません。要は、家賃を決め、敷地を含め自由に利用してもらうことで入居してもらいました。2台の乗用車を保有し、カーポートは1台分です。何とかやりくりして2台おいていましたが、窮屈な駐車となっています。
建物側に停めた車の屋根に直撃し、大きくへこんでいます。

それぞれどのような費用負担になったかは申し上げられませんが、わたくしどもが入居者と大家さんの間に入って話し合いしたことだけお伝えします。

 駐車料を別途支払う約束か、駐車区画の指定があるか、危険を避けようと思えば避けることができる敷地余裕があったか、危険を予想できたか、大家さんに雪下ろしの申し入れをしていたか、被害額の大小、被害分担の公平性等々、私が関心を持った事項です。

 皆さんはどう思われますか。



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