[戻る]



23.家賃滞納が増えてきた

 賃貸住宅など大家さんと入居者のトラブルで最近多いのが家賃滞納です。
経済状況が悪いことも一因かもしれません。
「最近リストラされて」と嘆く入居者がいることも事実です。

 他方、大家さんも大抵の方は金融機関から借入してアパートなどを建築しており、空き家ならともかく入居しているのに家賃が入らないと返済に窮することになります。

 「契約だから」という前に、店子さんの果たすべき最低限のモラルが、約束の期限まで家賃を払うことです。

 あまり「よもやま」になじまない話題です。実務的なことをお話しすることも多くなります。
また、どうしても私共のぼやきが多くなりそうです。しかし、「大家さん・借主に関する話」であまり避けるのも内容が虚ろになります。まとめておくことも大事と信じて、原稿にすることにしました。

 さて、「金融機関から借入」している大家さんは、毎月の家賃入金の確認をします。残高が少なければ月々の返済引き落としができず、大変具合が悪いことになります。
ですから、「今月○○さんの家賃が入っていない」とすぐ判るわけです。

 ところが、「借入」していない大家さんは、意外と毎月は通帳を見ないものです。半年も未納なのに気がつかない大家さんが時々います。
「△△さんから6ヶ月間一度も家賃が入っていない。何とかしてくれ」と大家さんから言われることがあります。
「家賃が入っていない」ことを確かめることは、意外と難しいものです。大家さんの言う通りに私たちが催促しても、「昨日払った」と言われることが実に多いのです。
支払のお願いは「大家さん」が「支払を受けていない」ことの確認からスタートです。

あまり私たちの苦労をお話ししてもつまらないので、大家さんと店子さんへ迅速な解決のためのお勧めです。

大家さんは入居者ごとの入金記録を[毎月」つけるようにしたほうが良いですよ。簡単なもので良いのです。家賃が振込の場合は、繰り越した通帳も捨てない方いいですよ。「気づいたときに」は繰り越し通帳がなくて、いつから未納なのか確認できませんから。

入居者の皆さんは、振込の受領書を少なくとも2年分は保管した方がいいですよ。受領書には「平成○○年○○月分」と記載しておくといいですよ。特に、前進みで期限前に支払うようにしている方にお勧めです。
欠落なくあれば、一度も不払いがないことを「すぐ」証明できますから。

何はともあれ、半年も未納を見過ごしてから何とかしてくれといわれるのは大変困ります。直ちに全額支払えといわれた方も困るし、言う私たちも困ります。

ぼやきになってしまいますので、この話の続きは次回ということで。



BACK不動産よもやま話NEXT





ご意見ご感想は daiti@jeans.ocn.ne.jp までよろしくお願いします。