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24.家賃滞納が増えてきた−2

 家賃の滞納というより、「うっかり」期限まで支払うのを忘れる方もいます。

 「うっかり」の方は、入金依頼するとすぐ飛んできます。そんなに恐縮しなくても良いのにと思うほどです。
 期日まで振り込みできなかった理由は人それぞれあるのでしょうが、少なくとも約束通り払わなかったことを後悔しています。たとえ1日であろうとも。

 この「約束は守る」という気持は、大多数の方がお持ちです。
この気持がある方の「滞納」は、全く問題ないわけです。むしろ、私共も気持ちよくお話しできますし事後処理ができます。

 早め早めに支払うようにしている方も多くいます。

話は変わりますが、「家賃の自動引き落とし」というシステムがあります。口座に残高があれば毎月決まった日に家賃が引き落とされます。それぞれの理由で支払そびれることがないわけです。

私共の立場からすると、「多少難あり」というのが正直な気持ちです。
「賃貸契約を解除し退去したのに引き落とされた」という事態が結構あるからです。

先日あった例です。

 退去した翌月の末、知らない間に1ヶ月分の家賃が引き落とされました。次の月になってカードでお金をおろしたとき、「ちょっと残高が少ないな」と思いながらも忙しさに紛れて記帳までしません。次の月の末(退去した翌々月の末)また引き落とされます。
 カードでお金をおろそうとしたところ「残高不足」で必要額がでてきません。「必要な額」がでないのですから、びっくりするやら困るやらです。

 あわてて家に戻り通帳を探して記帳をしてみました。退去後も2ヶ月分の家賃が引き落とされています。15万円近いお金が通帳から消えているのですから、足りなくなるわけです。
 この方はとりあえず銀行に停止の手続きをお願いしました。しかし、「手続きに日数がかかり次回引き落としは止めることができません」なと言いわれました。
予定しないお金が家賃3ヶ月分もでていっては、日常の生活にも困ります。
よく分かっています。

 入居者から電話で「かくかくしかじかだから、すぐお金を返してくれ」と私共へ言ってきました。
私共が引き落としたお金ならば確認次第すぐお返しできますが、お金は大家さんの口座に入っています。大家さんに説明し納得してもらうのに一苦労です。説明−記帳確認−納得−現金払い出し−退去者への返金、この流れになります。時間がかかるわけですよ。

 「早速、大家さんに連絡して説明します。大家さんも通帳を記入して確認することになります。実際に入金になるには、多少時間がかかります。」と説明すると、退去した方はだんだん怒り出しました。「立て替えても払え!」
 腹が立つのもうなずけます。「必要な額は」今日必要なのです。当然引き出しできると思っていましたから財布は空っぽに近いわけです。他の支払があります。買い物もできません。食べるに事欠くわけですから。

 しかし、私共に苦情を言われても困るわけです。わたしにすぐ15万円近い金を払えと言っても、無理なことです。

また「ぼやき」になってきました。気持を取り直してこの話は次回へ続けます。



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