入居してから5年経つ木造2階建てアパートの一階部分、和室の壁に黒いカビが発生していたお話しの続きです
入居者は「湿気が上がる建物で、建物の欠陥だから、カビは自分の責任ではない。押入にしまっていおいた衣類が湿って、不快な思いをした。大家さんが建築するときに防湿対策や断熱対策をやっていれば、こんな不快な思いをしなかったし、壁にカビが発生することもなかった」と考えています。
翌日、大家さんにも見てもらいました。
「これはひどい。壁紙を替えないと次の人に貸せない。防湿と断熱は普通通りやっている。湿気が上がり易いのは、このアパートに限らない。換気をやったと言うけれど、十分じゃなかったからカビが発生した。木造だからというけれど、鉄骨コンクリートのマンションでも換気しなければカビが生える。入居者の負担で壁紙の貼り替えをしてもらいたい。」
大家さんの気持ちも理解できます。
確かに、日本は梅雨の季節があり、古くから住宅の湿気対策に日本人は悩んできたわけです。また、冬の間は暖房が欠かせませんが、乾燥している太平洋側と異なり、秋田は冬も湿度が高いのです。
全て、建物の欠陥といわれても困るというわけです。
「入居者は換気を十分にしていたというけれど、日中は勤めだしほとんど窓をかけて換気することはなかったはずだ。」とも言います。
確かに、年がら年中窓を開けて換気していることは考えられません。
入居者の言い分と大家さんの言い分は、真っ向から対立するわけです。
お話しは次回に続けます。
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