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33.強い風で−2

 強風のため屋根のトタンが飛ばされるかもしれない、隣の建物や通行人に被害が生じるかもしれないと思った入居者は、これを予防することが求められるのでしょうか。

 法律上はともかく、強風のさなかにアパートの屋根に上って応急処置をすべきだった、などとは考えることはできません。大家さんとしては、入居者自身の生命を危険にさらすことまで求めることはできないのです。
 それでは警察や消防に電話連絡した方がよかったのでしょうか。警察や消防は電話すれば対処してくれたのでしょうか。これは私自身が経験していないので、わかりません。

 しかし、深夜の誰も助けが得られないときに、そして、このままだと自分の生命や財産に危険が生じると考えたら、どうなるかともかく一般に助けを求めることが多いと思います。

 しかし、普段少し風の強い日に屋根のトタンがバタバタ音を立てていたとき、「強い風が吹けば危ないなあ」と思ったら、大家さんなどに連絡して下さい。自分の所有建物ではないけれど、万が一に危害が生じた場合にいろいろと面倒なことになると思います。このような意味での予防のため「危険の通知」連絡は、法律上はともかく求められると思います。

 日頃から気が付いたことは大家さんなどへ連絡することで、大家さんも危険箇所を早期に補修できます。万が一の災害が生じたときも、いろいろな意味で救済を受けることができやすくなると思います。

  それでは所有者の場合はどうでしょうか。

話は次回に続けます。



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