「よもやま話」の通算51箇目の話題となりました。これからも、少しずつ書き足して参りたいと思います。
さて、私がずーっと前に売却した土地です。最近、買主さんが住宅を建てたようです。
土地のまま放置?していたときは何ら気にならないのですが、隣の花壇が境界付近にあります。きれいな草花が茂っています。からからと煉瓦を並べた花壇ですから、煉瓦の下を通って根が張り、購入した土地にも咲いています。
この草花を掘り起こして良いものか?
法律上は簡単なようです。自分の土地の地面から成長している植物等は、好きに掘り起こして良いと。いろんな本に書いてありますね。隣の竹藪から根が伸びて、自分の土地に筍が出たら採って食べても良いと。
さて、住宅を建てた方が、いよいよ塀工事をすることになりました。花壇の所有者に挨拶にいきました。「境界線上に塀を造るので、花壇付近の土地を掘りますが宜しく」と。
花壇の所有者曰く「境界線付近の地中にせっかく根を張った草花です。掘り起こして枯れたら責任をとってください」
ベニスの商人みたいな話です。「あなたがあなたの土地を掘ることは認めよう。でも、草花の根を傷めないようにしてください。」というのですから。
隣も住人で、隣人関係も絡みます。法律上は簡単に答えが出ても、実際問題となると、難しい問題になるものです。
境界線付近の出来事になると、「お互い様」の気持がなければ物事こじれます。
この件は、何とか折り合いをつけ、工事を済むませました。
ずーっと前に売却した土地の建築工事にかかわるお話でした。不動産取引、特に土地の取引は歴史を引き継ぎ、歴史を築いていくことに他ならず、私たち免許業者は過去の歴史と以後の歴史に関わることを免れない。これが、私の信念です。
時々は思いますよ。それくらい自分で解決してくれないかなぁーっと。
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