7年前に土地を購入いただいた方から電話がありました。
建物を建てて車庫をたてようと機械で掘ったところ、水道が吹き出した
というのです。
自分の土地に隣の人の水道管が入っていたというわけです。
隣の人は
勿論水道が出ません。
水道にしろガスにしろ電気にしろ、今の時代はないと 生活できません。買った人も敷地内が水浸しですから、大変困ったことになりました。機械で掘った人は車庫の建築を依頼された建築屋さんです。様々な手配を施して元通りにしました。
問題は、これからどうするかです。
人のものが自分の土地にあるのは不都合です。貸したとか使って良いと言った場合、人のものが自分の土地のあることはよいのですが。従って、理屈から言うと土地を買った人(所有者)は、隣の人に水道管が自分の土地を通らないよう引き直すよう求めることができます。この土地所有者もそのように求めました。
しかし、引き直し工事代は高額です。この場合は40〜50万円かかるとのこと。隣の人もおいそれとはいかないようでした。
隣の人の言い分は今まで20年以上も使ってきんだから引き直さなくても良い、ということになりました。
結論は、ある手法を使って工事代を5万円で済ませ、工事代は隣の人が払いました。このケースでは迅速に解決することが肝要で、感情的な対立を避けることができました。
まず考えなければならないのは、少なくとも深刻な隣人との対立は避けた方がよいということです。
買った人に理屈はあるのですが、余りこだわってしまうと隣の人も引っ込みがつかなくなることが多いようです。相手の立場を考え、お互い自分の主張を少しづつ譲り合うのが、早期に解決するポイントかもしれません。
その場合、権利や工事に精通した人間を中におくと、感情的な対立を避けることができることができるようです。
仲介した私の責任ですが、土地の中を発掘調査することはコスト上できないので、役場の調査結果を説明して購入戴きました。しかし、あとで購入した土地に他人の水道管が入っていたとなれば、迅速な解決にあたる責任があると思っています。
責任を果たせてよかった。
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