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6.住宅ローンを多めに借りると

 
 
去年車を買って自動車ローン250万円あるAさんから相談です。
手頃な中古住宅があり、ローンの相談を銀行にしたそうです。
中古住宅の価格は2500万円で諸経費に150万必要です。
銀行には自動車ローンもあわせて住宅ローンを組めないか相談して、2750万円の融資を申し込んだそうです。
きっと、Aさんには十分な所得があったのでしょう。銀行はOKだそうです。
返済期間は25年利息3.45%(変動)で、ボーナス無しの月々136935円の返済です。

私の回答は無理をせず、少なくとも自動車ローンがゼロになるのを待った方がよい、でした。
所得が十分で返せるなら同じ、つまり自動車ローンと住宅ローンを別々に借りるのと同じように見えます。

私の考えはこうです。
人生予期せぬことが起きるもので、例えば病気になった場合は収入は減ります。
返済が困難な場合は購入した住宅を売却して、その代金で住宅ローンを返済しなければなりません。
この場合、住宅ローン以外の借り入れも合体しているわけですから、売却して返済しようとすれば自動車ローンの分も返済しなければ銀行は承知しないわけです。
つまり、売却代金に自動車ローンの分を別に資金調達しなければなりません。
返済が困難だから売却するのであって、別の資金調達は困難でしょう。
売るに売れないとは、売却代金で借入金を全て返済できない場合に生じます。

住宅の価値も経年と共に下がるわけですから、万が一の場合に再出発できる資金計画を立てた方がよいと思っています。

銀行融資にあたって購入代金を水増しして必要資金を得ることがよくありますが、同じ理由で止めた方がよいのです。多くの人が「売るに売れない」悩みを抱えています。

 
 


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