依頼者のお父さん宅から持ち帰った神棚とお札。塩と米と水をお供えし家族に電話して事情を話しました。そして帰ろうとしたときに、電話が鳴りました。家族からです。
「そのままにすると命が危ない」
どうも、家族が気になって神社の信仰が厚い人に相談したようです。その人が神職に相談し、その回答があったとのことです。だいぶ、おおごとになっていました。
「他人の家から神棚を持って帰るのはもってのほか。すぐ、神棚とお札を下げて、大きな白い紙で包んで!」
ハイハイ、わかりました。
「事務所に祀ってある神棚がうんぬんかんぬん・・・!」
言われた通りにしてますよ。
何をどうしたのか良く覚えていません。言われるまま、いろいろなことをしたように思います。
「明日、一番に神社に行ってお祓いを受けてきなさい!」
神社にお返しすれば足りるんじゃないかと言ったら、「全然わかっていない!」
とにかく大変だ大変だ、こうしろああしろです。私はただ、失礼に扱われていた神聖なものを神社にお返ししようと持ち帰り、もう遅いので一晩事務所に祀ろうと思っていただけなのです。
命がどうのという大それたことをしたつもりはないのですが。
自宅に戻り、遅い夕食をとりました。そして疲れていたので寝床に入りました。
吐き気は激しくなり、めまいと腹痛がします。悪寒に襲われながら寝付けない時間が過ぎました。
ようやく眠ったかと思うと、夜中に夢にうなされて目が覚めます。身体全体が汗びっしょりです。
この繰り返しで、ようやく朝を迎えました。
神社に神棚とお札を持って行きました。神棚とお札を神社にお返しをして、私自身は清祓の儀式を受けて帰りました。
体調は完全とはいえませんが、だいぶ良くなってきました。翌日には吐き気も悪寒もめまいも全くありません。
持ち帰った日の具合の悪さから考えるとウソのようです。
この話は次回に続きます。
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