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36.基礎の鉄筋ズレてない?−7

 信頼できる工務店さんの住宅建築工事で工事監理を行うのは、「無駄・過剰経費」となります。
仮に不具合があっても、十分な対応をしてもらえます。

 それでも
引き受けなければいけないかなぁ!
というのはどんな場合でしょうか。

 建て主さんのご主人が単身赴任中で、簡単に秋田に戻り確認や協議ができない場合がありました。
 多少かかりましになってもいい、かみさからだと工務店に言いにくいこともあるだろう
、ということで強く依頼をされたことがあります。

 この方は建築する土地を私共の扱いで購入されました。
さらに旧住宅は私共の扱いで売却しています。
従って、長い間の信頼関係がありますので、引き受けることとしました。

 似たケースとして、高齢者の一人暮らしの方からの依頼を受けたことがあります。
建築土地の購入は私共の扱いでした。
 遠方においでのご親族の方も、是非引き受けて欲しいとのことでしたので、設計監理と工事監理を行いました。

 要は、
「気心の知れたあんたなら何でも言えるし、あんたの言葉なら理解できそうだ」
という安心感なのですね。
 この安心に監理費を支払うわけです。

 「無駄な経費」と言われればそれまでです。
私も、「工事する方は信頼できる方で工事監理は無駄になりますよ。
私自身もできれば引き受けたくないのですよ。それでも、ご依頼されますか?」

と、はっきり申し上げます。

 ただ、不要で効果のないリフォーム工事の訪問販売詐欺事件が最近報道されています。
当初は認知症の方が被害にあった気の毒な事件として扱われましたが、次第に
「工事しないと大変なことになりますよ!!」
という言葉を真に受けた普通の方の被害が明らかとなってきました。

 飛び込みのセールスは大変な仕事です。
ほとんどの営業の方はお住まいのことを本当に心配して工事の必要性を説明するんだと思います。
他方、お住まいに必要かどうかではなく、売上を優先する営業の方もいるんでしょうね?

 私のような建築士或いは大工さんがいらしたら、必要かどうかちょっと聞いてみて下さい。
お知り合いに大工さんがいなくても、左官屋さん、トタンやさん、ガス器具やさん、電気屋さん、内装やさん、ガラスやさん、サッシやさん、水回り工事やさん等々、住宅の設備や内装外装に係わる仕事をしている気心の知れた方が一人くらいいると思います。
 この方達は、構造の専門家でありませんが、住宅の構造は日頃よく見ていて、いや、仕事で毎日見ています。
 ちょっと心配か、心配ないかくらいは工務店や大工さん或いは建築士でなくともわかります。
是非、契約する前にお知り合いの方に相談して下さい。

 もし、契約してしまったら、すぐに市役所や町役場村役場に
「自宅のリフォーム工事を訪問販売で契約してしまった」と電話して下さい。

必要なアドバイスをしてくれるはずです。
今なら警察でも相談に応じてくれるかもしれません。

 このページを見て下る方には必要のない呼びかけと思いながらも、書き加えしました。

  以上に対し、諸種の問題がある土地での建築に関する依頼の場合は、事情が全く変わります。むしろ、必要合理的経費となることがあるのです。
 抽象的に言えば、「配慮」に不足があったり「手順」に間違いがあると、工事中はもとより住んでからの利用や法律関係に、重大な禍根を残すケースです。

 少し長くなるので、次回に続けます。

まだまだ前置きです。やっぱり別の題を付けた方が良かった?



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