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37.基礎の鉄筋ズレてない?−8

 技術的裏付けのある信頼できる工務店さんの工事で工事監理を行うのは、原則として「無駄・過剰経費」となります。

 これに対し必要費用合理的費用となるケースがあります。
諸種の問題がある土地で、設計や施工手順に配慮不足があったり間違いがあると、住んでからの利用や権利関係に禍根を残す場合です。

 問題がある土地であっても、二つくらいまでなら申し送りですみます。
更に多くなるとプランニングと利害調整、確認申請から登記申請まで、工事の監理だけでなく全体を調整(コントロール)する必要が生じます。

 次の諸課題が重なったケースがありました。

1.税金に不利が生じるおそれ−1
 11月〜1月の着工予定のため、行動時期の配慮をしないと国税及び県税・固定資産税等に様々な影響があり、不利に作用するおそれを直感しました。

2.税金に不利が生じるおそれ−2
 12月までに別の資産を売却していて、税務特例を受けるに慎重な対処が必要と直感しました。

3.セットバックの公平性
 道路幅員が4m未満でセットバックを要するが、慎重に対処しないとセットバックの面積が著しく不利に作用するおそれがあると直感しました。

4.電柱の移動
 電力会社の電柱が依頼者土地の隅にあり、設計や利用の妨げになっています。
そこで、移設を検討することとしました
しかし、近隣との調和や技術課題及び費用の軽減の観点から、慎重に電力及び近隣との調整が必要と直感しました。

5.水道管の自治体工事
 水道管は老朽化しています。
取り出し直すには大きな金額が必要となります。
他方、近年中に地域の交換工事が行政により実施される計画があることが、種々の調査により分かりました。
高額の工事費を避ける努力をしてみる価値があると直感しました。

6.通行権
 調査の結果、道路の権利関係は複雑です。
工事と利用に妨げとならないよう、事前の調整と確認にかなりの時間が必要であり、将来不公平な事態とならないための行動が必要と直感しました。

 このほかにも下水管の輻輳(誰のものか分からない下水管が複数埋設されていた)、水道管の輻輳等、道路が行き止まりで狭いのに利用している世帯が非常に多くい、といった事情も確認されています。
 幼稚園等が近く小学生の通学路となっていて、工事期間中のみならず冬期間の交通安全と事故防止といった、安全の確保に格段の配慮が必要、と直感します。

 このように非常に検討し行動すべき課題が集積しているケースです。

 少し長くなるので、次回に続けます。
標題からどんどん離れていきそうですが、関連することに違いないので気にしないで前置きとしていきます。ご容赦下さい。



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