1.税金
2.セットバック
今回の設計監理と工事監理にあたり、宅地の角を隅切(すみきり)して車両が通行しやすくすることとしました、これに伴い1mほど電柱を移動することとしました。
これまでも依頼者の所有地にあったものを、同じ依頼者の土地に移動し道路を広げたものです。
近所の方達が物見に来ている中で、まず電柱を新設しました。
新設した電柱を見て
「何だ、これっぽちしか動かないの!前と変わらないじゃない!」
と言ったのです。
依頼者は本当に悲しい思いをしたそうです。
聞いた自分も悲しくなりました。
自分の土地を削って道路を広げ、電柱を車両の通行しやすいよう道路部分からさらに自分の宅地に移動したのに、感謝されるどころか「前と変わらない」と言われたのですから。
この電柱から近所の皆さんが電力供給を受けていることをすっかり忘れているんですね。
電柱設置の負担をしている依頼者に対し、「お陰様」の気持ちが少しでもあれば良かったのに。
依頼者には「世間にはいろんな人がいるから」と慰めるしかありませんでした。
電柱の位置が1m移動し道路が広くなることが、どれだけ運転する皆さんにとって便利なことか。
今まで消防車の入れない交差点だったのが、入れるようになるんです。
依頼者には地域に対し大変な貢献をしたんだと、胸を張って欲しいと思います。
電柱の話をもう少し続けます。
4.水道管
5.通行権
6.下水管の輻輳
7.道路が行き止まりで狭い
8.プライバシーと興味
9.その他
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